有伽堂きりんの算命学ブログ

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<鳳閣星・調舒星>算命学の星が持つ特徴とは?/陽占図(人体図)編

算命学の陽占図(別名:人体図)では、その人の行動傾向をよむことができ、行動のクセや人との関わり方などがわかります。今回は陽占図にある十大主星のうち「鳳閣星」と「調舒星」の特徴についてご紹介いたします。自分の陽占図にこの星があるという人は必見です!!

また、算命学の用語は漢字が難しくて頭に入ってこない!という話はよく聞きますので、逆に漢字だからこそのイメージをふくらませながら説明していきたいと思います。

<もくじ>

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鳳閣星は「エンタメの星」

 「鳳閣星」は「ほうかくせい」と読みます。

この「鳳」という字は高貴な鳥を表していて「絢爛な羽で自由にはばたく」という特徴を持つ星です。

 

【属性】陰陽:陽、五行:火の気、本能:伝達本能

鳳閣星は太陽の光に照らされ万物が本来の姿を現した様を基調とする星です。鳳閣星を持つ人は、活力に満ち、心にゆとりがあり、不自由なく生活を楽しめる人といえます。

*基本キーワード/自然体、遊び心、自由、のんびり、快楽、無邪気、中立公平

なんだかんだで生涯食べることには困らない運勢です。

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鳳閣星が陽占図の中央にある人は、自然体、おおらか、楽しいことが何より好き、自由人、素直、無邪気、開放的、公平な判断力、マイペース、おしゃべり、食いしん坊、子供っぽい、自己中心、気分屋、忍耐力に欠けるなどの特徴があります。

 

北にある人は自由さが強まります。体制にはめられるのが苦手で、自分のやりたいときにやりたいことをする気ままな生活を望む傾向があります。また、北の部屋は目上の人とのかかわりを表す場所です。ここに鳳閣星があるなら、上下関係の厳しい場には不向きであり、自分の地位や名誉にもそれほど興味がありません。

 

南にある人はおおらかさが強まります。困難すらも楽しめるような寛容さを持っていて、行動力もありますが同じくらいサボり癖があります。また、南の部屋は目下の人とのかかわりを表します。自然体で誰とでも分け隔てなく接するので年下からの相談に乗ることも多いでしょう。

 

東にある人は遊び心が強まります。東の部屋は社会とのかかわりを表す場所なので、同僚や友人・恋人などの人間関係や仕事に関する意味合いが大きくなります。楽しいことが大好きで、なんてことのない日常も楽しくなるように工夫していきます。ただその姿から不真面目に見られる場合もありますが、決して非常識なことはなく、つねに公平に物事をみる冷静な判断力を持っています。

 

西にある人は素直さが強まります。西の部屋は家庭とのかかわりを表す場所になります。開放的な雰囲気のトラブルが少ない家庭になるでしょう。ただ気分にムラがあるので、やる気があるときは一日中動き回りますが、そうじゃないときは一日中ゴロゴロしているため、家族からそのギャップをめんどくさがられる可能性があります。

 

陽占図に鳳閣星を2つ以上持っている人

鳳閣星が2つある人は、それぞれの特徴がさらに強まりマイペースさが増します。

鳳閣星が3つある人は、明るく楽しい人ですが、誰にでも公平であるがゆえに人に対してドライな面が出てきます。自我が強くなり、個人主義になります。

鳳閣星が4つ以上ある人は、おおらかな見た目とは反対に、内面は神経質でこだわりが強くなっていきます。感情の機微に疎く、他人にも自分にも薄情になりやすい傾向があります。

 

調舒星は「感性の星」

 「調舒星」は「ちょうじょせい」と読みます。

この「調」は波長(感じ取るもの)、「舒」にはのばす・ひろげるという意味があります。つまり「自分の感性を伸ばしていく」という特徴を持つ星です。

 

【属性】陰陽:陰、五行:火の気、本能:伝達本能

調舒星は人々の生活を助けながらも万物を焼き尽くす炎の様を基調とする星です。調舒星を持つ人は、積極性と消極性のように両極の葛藤を内面に抱え、その反発力を活力に変えて、世に改革をもたらす人です。

*基本キーワード/二面性、反骨精神、感性、芸術肌、孤高、創造性、完璧主義

強烈な個性を持ち、才能に恵まれますがひとクセ付いてきます。

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調舒星が陽占図の中央にある人は、感性が鋭い、先見の明がある、才能に恵まれる、個性的、芸術肌、反骨心が強い、自己主張が強い、妥協ができない、負けず嫌い、あまのじゃく、寂しがり屋、感情的、神経質、努力家、クセが強いなどの特徴があります。

 

北にある人は反骨心が強まります。意地っ張りで仲間作りが下手くそですが、実際は人一倍寂しがり屋です。また、北の部屋は目上の人とのかかわりを表す場所です。ここに調舒星があるなら、従順さに欠けるどころか権威に対する反骨精神を糧に改革を迫るようなところがあります。

 

南にある人は感受性が強まります。直感力に優れ、ときには天才的なひらめきを生み、特殊な才能に恵まれることも。南の部屋は目下の人とのかかわりを表していますが、調舒星はひたすら我が道を行くことで輝く星なので、とても面倒見がいいとは言い難く、持てる才能を誰かと共有することもありません。ただ慕ってくれる人にはとことん情を注ぎます。

 

東にある人は独自性が強まります。東の部屋は社会とのかかわりを表す場所なので、同僚や友人・恋人などの人間関係や仕事に関する意味合いが大きくなります。自分の取り組みに誇りを持ち、妥協ができない、場合によっては人との争いも辞しさない覚悟があります。そんな自分の強い個性を理解してくれる少数精鋭と非常に親密な関係を築きます。ただし万が一裏切られたときには、末代まで呪ってやるほどの恨みに変わります。

 

西にある人は自我が強まります。西の部屋は家庭とのかかわりを表す場所になります。家庭を大事にしたい気持ちはありますが、自分の世界があってこそ輝く星なので決して家庭向きとはいえません。自己主張が強くなると家族に煙たがられる可能性も。自分の世界を保ちたい気持ちと家族を大事にしたい気持ちにどう折り合いをつけるかが重要です。

 

陽占図に調舒星を2つ以上持っている人

調舒星が2つある人は、感性がさらに強まり、哲学的思考や芸術世界へ関心が向く傾向があります。また、繊細そうに見えながらも周りが驚くような大胆な行動に出ることも。

調舒星が3つある人は、鬼のような恐ろしさと仏のような優しさが混在する「鬼仏同宮」という型になります。その激しさから精神面に不安定さが出やすいです。

調舒星が4つ以上ある人は、精神世界に重きを置き、精神錬磨が進めば市井の賢人となりますが、ぬるい環境に身を置いていると現実とのギャップに不平不満が溜まり、世を拗ねて生きることになります。

 

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算命学の「星」とは?

通常「星」と聞くと、夜空でキラキラ光っているヤツですよね。そこから派生して同じ占いの一種である西洋占星術では、星座や天体に意味を当てはめて人の性質を出していきます。しかし算命学(というか東洋発祥の占い)で使用する「星」とは星座や天体のことではなく、人間の体内や万物の内に宿る目に見えない「気」や「エネルギー」のことです。厳密にいうと「気やエネルギーのようなもの」であり、目に見えない・言葉で表しにくいので、便宜上「星」と呼んでいると思っていてください。

 

そして、今回は算命学で使われる星の中から「鳳閣星」と「調舒星」についてご紹介します。

陽占図について → 算命学の表の見方・陽占図編/仕事も恋愛も算命学でその傾向がわかる!?

 

鳳閣星・調舒星のまとめ

鳳閣星と調舒星は、五行が同じ火の気に属し、陰陽一対になります。どちらも伝達本能を司り、自分の意思を伝えたいという自己表現の意識がはたらいています。

陰陽説について→ 東洋思想の基礎「陰陽五行説」とは? 陰陽説編/算命学ブログ

 

鳳閣星が良くも悪くも明るくオープンな気質であるのと反対に、調舒星は根は明るくても屈折して一筋縄ではいきません。

 

きりん個人の見解では、鳳閣星の方が外交的ではありますが、鳳閣星は突き詰めると自分が良いと思えば他人の目なんて気にしないので、実は他人に興味ないんじゃないかと思っております。

一方で、他人になんて合わせられないくせに他人から認められたくてたまらないのが調舒星です。完全なる個人主義になれれば楽になれるのに、人間が大好きで本当は仲間が欲しい、でも素直になれない……そんなめんどくささが「らしさ」であり、愛すべき調舒星です。

 

それぞれに良さがあって、欠点があります。それが個性です。

「自分はどんな人物なのか」を考えるときの参考にしてみてください。

 

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