算命学には「陽占図」(別名:人体図)と呼ばれる表があり、その人の行動傾向をよみとくことができます。この陽占図はいくつかの星から形作られているのですが、今回はその中の「十二大従星」のお話です。
十二大従星それぞれの意味
十二大従星は、まだお母さんのおなかの中にいる胎児の状態から、この世に生まれて歳を重ねて死に至り、魂になってまた胎児に戻る、という人間の一生の流れを12個の星であらわしています。また、肉体のない「精神世界の星」と、肉体のある「現実世界の星」にも分けられます。
▼詳しくは前半
十二大従星とは?人生の流れがざっくりわかる!?前編/算命学ブログ
天報星
てんほうせい。天報星はお母さんのおなかの中にいる胎児の時代をあらわします。
まだ形の定まらない小さな生命が日々変化している状態。
そのため、この星を持つ人は「多芸多才」と「変転変化」が特徴。好奇心旺盛。発想力と対応力は抜群。ただし言動がコロコロ変わりがちで、夢多く自分の進む道が定まらないことも。生涯を通して変動が多い人生になりやすい。静かな生活とは無縁です。自分の家族を巻き込みがちなので迷惑がられないようにしてください。
複数あるほど人生の変動が多く、一般の流れとは違うユニークな生き方になりやすい。
天印星
てんいんせい。天印星はこの世に生まれた赤ちゃんの時代をあらわします。
肉体はあってもまだあの世とこの世の狭間の存在となるので精神世界の星に属する。赤ちゃんといえど現代のイメージとしては0~7歳くらいを想像する方がしっくりきやすい。
愛嬌があって世渡り上手。うっかりミスをしても「仕方ないなあ」と許されるような得な性分。愛されキャラで人間関係に恵まれやすい。アイドル星。良くも悪くも無邪気。芯がブレやすく周りの意見に流されやすいので自分の軸はしっかり定めておくこと。
複数あるほど自分の子供との縁が薄い傾向がある。子供が早くに独立したり、子供を持たない場合もある。人を引きつける魅力は増す。
天貴星
てんきせい。天貴星は幼児の時代をあらわします。ただし現代のイメージとしては小学生・中学生くらいを想像する方がしっくりきやすい。人間としての自我が芽生え、好奇心あふれる成長期です。
一途で努力家。向上心と責任感が強く行動力もある。思春期のような潔癖さがあり、プライドが高くて挫折に弱い。若いときは生意気にみられることも。実直だがおだてに弱いので、調子に乗りすぎたり、騙されたりしないように注意してください。
複数あるほどお人好しで現実面に疎い人になりがち。その代わり人から助けてもらえるラッキー運を持っています。
天恍星
てんこうせい(てんぴかせいとも呼ぶ)。天恍星は少年の時代をあらわします。ただし現代のイメージとしては高校生・大学生くらいを想像する方がしっくりきやすい。自分の可能性を模索する、子供でもなく大人でもない年代です。
いつまでも青春期のような輝きを持つ、魅力的なモテ星。ロマンチスト。しかし現実面には弱くあくせく地道に働くのは苦手。夢多く精神面での葛藤も多いです。自分に合った働き方を見つけてください。海外勤務もあり。
複数あるほど恋愛体質で惚れっぽい傾向がある。交際トラブルには注意しましょう。柔軟な思考力で国際結婚や海外移住にも対応できます。
天南星
てんなんせい。天南星は青年時代をあらわします。新社会人として大人の仲間入りをする若者です。
若々しい気力に満ちていて行動力があります。パワフル。チャレンジ精神旺盛で壁を乗り越えながら成長していく。おしゃべり上手。ただし無鉄砲さが目立つときがあり、メンタル面にもろろさを持つ。
複数あるほど口八丁手八丁、行動力抜群。若いころは少々厳しい環境に身を置き、自分を鍛える方がよいとされている。つねに向上心を忘れないでいてください。
天禄星
てんろくせい。天禄星は壮年時代をあらわします。大人の風格が漂い、人生が安定して落ち着いてくる年代です。
責任感が強く常識的。安定・堅実が得意。落ち着いた風格で現実に向き合い、地に足のついた行動ができる。トップより補佐役向き。家族思い。ただなにかと小言が多くなりがち。
複数あるほど一点集中で取り組む研究者や職人、技術職などに向いています。黙々とした努力を惜しまないのでその道のスペシャリストになれる可能性を持っています。
天将星
てんしょうせい。天将星は人生の最盛期をあらわします。キャリアを極めて心身ともに成熟し脂が乗った絶頂期です。
バイタリティあふれるリーダー格。公私ともに責任など負荷が重いほど力を発揮し業績も満足度も高まっていく。ただし気を抜くとワンマンになりがちであり、才能を活かすには教養とモラルは必須です。
複数あるほどエネルギーが強すぎて一般的な人生では物足りないかも。自分の人生は自分で切り開いていくという意識を持ちましょう。また、奉仕活動や慈善事業もおすすめです。
天堂星
てんどうせい。天堂星は老人の時代をあらわします。老人といえどもまだまだ元気。人生の山を越えてゆとりが生まれるシニア世代です。
忍耐力があって縁の下の力持ち。外見よりも内面の充実を求める。変な冒険はせず堅実で勤勉。トップよりも補佐役向き。しかしまるっきりの日陰者ではダメで少しはメンツを立てて欲しいという願望が見え隠れ。頑固者。
複数あるほど実直さと真面目さが際立ち、大成功にはならないが大きな失敗もしない。良妻賢母型。ただし融通が利かないので要領はいいほうではありません。
天胡星
てんこせい。天胡星は病人の時代をあらわします。肉体を超えて精神世界に移りつつある現世の最後の姿です。
精神性を重視し感性が冴えていて好奇心旺盛。クリエイティブな才能を発揮できるとよい。夢見がちで理想は高め。実際に病気になるという意味ではありませんが、現実面に弱く肉体労働には不向きです。
複数あるほど純粋さが増ます。そのかわり騙されないように注意を。女性は「福女」、男性は「見栄っ張り」といわれています。
天極星
てんきょくせい。天極星は死人の時代をあらわします。実際に早死にという意味ではありません。肉体の終焉と魂の出発点となる死の世界です。
肉体がないぶん体の制約がないので、思考の柔軟性が高く穏やかで悠々とした雰囲気を持ちます。私欲の薄い純粋な人が多い。ただし肉体面が弱い傾向があり、理想と現実とのギャップに葛藤しやすい。
複数あるほど温厚で素直な人が多い。ただし病気やケガをしたときの回復力が弱く、治りが遅い、後遺症が残るなどの懸念がある。治療は念入りに。美容整形はおすすめしない。宗教や哲学などの精神世界に興味が湧くことも。
天庫星
てんこせい(てんはこせいとも呼ぶ)。天庫星は墓守人をあらわします。先祖の供養をするという役割を与えられた人で、この星はほかの星にはない役割が与えられています。
跡継ぎ運の持ち主で親や兄弟の面倒をみたり家系のまとめ役を担う立場になりやすい。中立・公平な判断力があります。凝り性。先祖供養の役割が与えられているぶん「ご加護」がついていて窮地には必ず助けられるラッキー運あり。
複数あるほど人生の半ばを境にして、職業がガラッと変わったり、家庭に変化(離婚も含む)があったりと、人生を二度生きるように、大きく生き方が変化する傾向があります。
天馳星
てんちせい。天馳星は魂の時代をあらわします。完全に肉体のない魂だけの無の世界です。
肉体という制約がないので変転変化、瞬発力は抜群です。マルチタスクも可能。変革期に強い。良くも悪くもユニークな生き方になりやすい。ただし安定感に欠け、人生の半ばでの大きな波乱が懸念される。「禍い転じて福と為す」を体現するように、落ちたぶんだけ必ず上昇するので自暴自棄にならないでください。
複数あるほど悪運にも勝負運にも強い。お金と健康が反比例するので、儲けようと思わなくてもお金は入ってくるが運がピークになると体を壊すといわれている。財や名誉を欲張らないこと。
前編では十二大従星とは?を説明
今回は十二大従星の各星の意味をまとめました。前編では十二大従星の見方を解説しています。
▼十二大従星前編
十二大従星は人間の一生の流れを模しています。「肉体が滅んで魂になってまた生まれ変わる」というカタチはまさに東洋的(仏教的)ですね。
こういう西洋と東洋の思想や宗教観の違いがわかるとより算命学への理解が深まるような気がします。
でも算命学が奥深すぎてそんな気になっているだけかもしれないけど(笑)
陽占図では星が持っている意味とそれが入る部屋の時代を照らし合わせて、自分に起こりそうな事柄をよんでいきます。
算命学は自分の人生のヒントに使えますよ(*´▽`*)
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