算命学の陽占図(別名:人体図)ではその人の行動傾向をよむことができ、行動や考え方のクセや人との関わり方などがわかります。今回は陽占図にある十大主星のうち「車龍高星」と「玉堂星」の特徴についてご紹介いたします。自分の陽占図内にこの星を持っているという人は必見です!!
また、算命学の用語は漢字が難しくて頭に入ってこない!という話はよく聞きますので、逆に漢字だからこそのイメージをふくらませながら説明していきたいと思います。
<もくじ>
龍高星は「放浪の星」
「龍高星」は「りゅうこうせい」と読みます。
龍は水中(地中)から天空に昇り、自在に空を飛翔するという伝説上の生き物です。そこからイメージして龍高星は「自由に天空を飛び回る」という特徴を持つ星です。
【属性】陰陽:陽、五行:水の気、本能:習得本能
龍高星は受胎して新しい生命力が膨らんでいく様を基調とする星です。よって龍高星を持つ人は、未知の世界を見て、体験して、知識を得て、創造・改革していく人といえます。
*基本キーワード/創造と破壊、チャレンジ精神、放浪、自由、知識欲
どこの場所にあっても枠にはまらない自由さを持ちます。海外好きも多いです。
龍高星が陽占図の中央にある人は、自由人、改革者、知的好奇心旺盛、型破り、大胆な行動、旅行好き、不言実行、努力家、創造力に優れる、新しいもの好き、孤独に強い、クール、論理的、根無し草、夢追い人、放浪癖、興味があるときとないときの差が激しいなどの特徴があります。
北にある人は自由さが強まります。生まれ故郷に縛られることなく国境を越えてはばたいていける人です。また、北の部屋は目上の人とのかかわりを表す場所であり、誰とでも馴染めるので付き合いやすい相手ではありますが、体制や形式に縛られるのが嫌いなので、お堅い環境は窮屈で向いていません。
南にある人は創造性が強まります。自らの手で新しいモノを生み出していく能力があります。ただそれを生かすためにはできるだけ早くやりたいことを定める必要があります。また、南の部屋は目下の人とのかかわりを表す場所です。気さくで親しみやすく、常識に捕らわれない姿が憧れの的になる可能性はありますが、決して面倒見はいい方ではありません。
東にある人は独自性が強まります。東の部屋は社会とのかかわりを表す場所なので、同僚や友人・恋人などの人間関係や仕事に関する意味合いが大きくなります。目標があればとことんのめり込み、独自の才能を発揮していきますが、それがないといつまでも根無し草のような夢追い人になります。体制に従うことは苦手であり、型にはめられると良さが激減していくので、自分に合ったやり方を早く見つけましょう。
西にある人は家の中だけでは満足できない人です。西の部屋は家庭とのかかわりを表す場所になります。家の中でジッとしているとイライラします。趣味や習い事などであえて家の外に用事を作ったり、定期的に旅行したりと、気持ちが外に向く機会を多く持ちましょう。その方がストレス発散にもなり、家族のためにもなります。
陽占図に龍高星を2つ以上持っている人
龍高星が2つある人は、龍高星の特徴が倍増します。一つのことに集中することで才能が発揮され、本人の置かれた状況によって忍耐力と放浪癖の差がより極端になります。
龍高星が3つある人は、お人好しになります。龍高星はクールな星なのに3つになるとお節介さが出てきます。しかし放浪性が強まるので単独行動が目立つようになります。時代の変わり目、組織改革、世代交代などの変化のときに活躍しやすいです。
龍高星が4つ以上ある人は、人間の性(さが)に生涯流される運勢です。ただし窮地に追い込まれると必ず誰かが助けてくれます。
玉堂星は「学びの星」
「玉堂星」は「ぎょくどうせい」と読みます。
「玉」とは宝石(翡翠など)のことで、古代中国では着衣の装身具に多用されていました。ではなぜ当時の人々が玉を好んで身に付けたかというと、単に玉が美しいこともありますが、くわえて孔子が「玉は十一の徳を持つ」と説いたからです。十一の徳とは儒家の教えであり、のちに仁、義、礼、智、信という五徳(五常)にまとめられ、玉はその思想のシンボルとなりました。つまり「玉=徳」であり、道徳を得るためにはあらゆることを学ぶ必要があります。そこからイメージをすると、玉堂星とは「物事の道理を学び、道徳をまっとうする」という特徴を持つ星といえます。
【属性】陰陽:陰、五行:水の気、本能:習得本能
玉堂星は万物を地中に蓄えて芽吹きを調整している様を基調とする星です。玉堂星を持つ人は、地道な学習を重ね、原理を明らかにし、伝統を踏まえて、深く緻密な体系を生み出していく人といえます。
*基本キーワード/知性、知恵、伝統、学問、母性、習得、吸収、道徳
別名「ヲタク星」です。興味が湧くととことん調べ尽くします。
玉堂星が陽占図の中央にある人は、知恵がはたらく、研究熱心、勉強家、知的、素直、礼儀正しい、伝統や形式を好む、論理的思考、ヲタク、観察力に優れる、策略家、常識人、ガードが堅い、世話好き、頭でっかち、環境の変化に弱い、身内びいき、堅苦しいなどの特徴があります。
北にある人は頭の回転が速い人です。純粋な学問の世界で活躍できる可能性があります。また、北の部屋は目上の人とのかかわりを表しています。努力家で頭が良く、礼儀正しいので非常に重宝される人材です。ただ調子に乗ると自分を過大評価するようなところがあります。トップに立つよりも2番手の参謀向きです。
南にある人は教育熱心です。南の部屋は目下の人とのかかわりを表しています。自身も勉強家であり、自分が得た知識を後世に伝えるのも使命のうちなので、後輩や子供の教育にも力を注ぎます。しかし理想が高いために頭でっかちになりやすく、本人は良かれと思っていても、相手からしたらただのプレッシャーという場合も多々あります。相手の個性を生かす教育方針を模索してください。
東にある人は仕事熱心です。東の部屋は社会とのかかわりを表す場所なので、同僚や友人・恋人などの人間関係や仕事に関する意味合いが大きくなります。たとえ学校の成績が良くなくても、仕事に関することには勉強熱心で努力家、論理的判断ができて職場にいると有難い存在です。
西にある人は伝統や形式を重んじます。西の部屋は家庭とのかかわりを表す場所です。知識の星ですから家庭においても日常生活に役立つ知恵がはたらき、自身の役割をきちんと果たそうとしますが、それを家族にも求める傾向があります。家族への愛が強いからこそ「家庭とはこういうもの」という理想を体現しようとするので、どこか堅苦しい雰囲気の家庭になりがちで、家族の奇抜な行動はなかなか認められません。
陽占図に玉堂星を2つ以上持っている人
玉堂星が2つある人は、龍高星の質が出て行動力が増します。机上の学びだけでなく、実践的な知恵も回るようになります。
玉堂星が3つある人は、玉堂星の特徴がさらに増し、人当たりは良くても頑固さができて融通が利かなくなります。頭は良いですが考えすぎて行動に移せないことも多々あります。独りよがりなところも。ただピンチのときには人から助けてもらえるラッキー運の持ち主です。
玉堂星が4つ以上ある人は、「拘束の運」と呼ばれる世の中から隔離される運勢を持っています。人生の途中に空白の時間(長期療養や刑務所など)が生まれやすい傾向があります。
算命学の「星」って?
通常「星」と聞くと、夜空に輝くアレですよね。同じ占いの一種である西洋占星術では星座や天体に意味を当てはめて人の性質を出していきます。しかし算命学(東洋発祥の占い)で使用する「星」とは星座や天体のことではなく、人間の体内や万物の内に宿る目に見えない「気」や「エネルギー」のことです。厳密にいうと「気やエネルギーのようなもの」であり、目に見えない・言葉で表しにくいので、便宜上「星」と呼んでいると思っていてください。
陽占図について → 算命学の表の見方・陽占図編/仕事も恋愛も算命学でその傾向がわかる!?
龍高星・玉堂星のまとめ
龍高星と玉堂星は、五行が同じ水の気に属し、陰陽一対になります。どちらも習得本能を司り、あらゆる知識を吸収したいという意識がはたらいています。
陰陽説について → 東洋思想の基礎「陰陽五行説」とは? 陰陽説編/算命学ブログ
ただ龍高星が自ら現場に赴いた実体験を通じて知識を得るのに対し、玉堂星は書面上での知識を学んでいきます。これは人間が生涯で体験できることには限りがあるので、より多くの知識を広く深く学ぶためです。
また、龍高星は自由人ですが決して協調性がないわけではありません。ただ「誰とでもどこでも馴染めるが、誰にもどこにも属せない」イメージです。そんな孤独を抱えて慈しむ旅人といった感じでしょうか。
玉堂星はヲタク気質で誰とでもやっていけるタチではありませんが、自分と同じ志を持つ者に対しては非常に愛情深く接します。場合によっては身内びいきしちゃうほどです。ただそのぶん相手への期待値が高いので、それに応えてきれないのは納得できません。
ちなみに有伽堂きりんはこの龍高星と玉堂星でできています(笑)
海外旅行好き、体制にはまれない、頭でっかち、知識フェチ……
当てはまることが多すぎるー((゚Д゚;)))
理屈っぽいところとか…
それぞれに良さがあって、欠点があります。それが個性です。
「自分はどんな人物なのか」を考えるときの参考にしてみてください。
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