本当はどうしたいのだろう…
自分はどう思っているのだろう…
あなたには自分の気持ちがわからないというときはありませんか?
今回は、自分の気持ちや感情がわからない原因や対処法についてご紹介します。
自分の気持ちがわからない人の特徴
1.周りの人の気持ちや目が気になる
人から意見を聞かれた時に、周りの人の意見につい合わせていませんか?
親や恋人のご機嫌をうかがっていませんか?
実は、自分の気持ちがわからない人の場合、周りの人の意見に合わせることが日常的に行われているため、自分が周りに合わせていることにすら気づいていない状態になっています。
無意識のうちに、自分の気持ちよりも、周りに同調する方が間違いないと思い込んでしまうんですね。そして、わざわざ自分の意見を言って、場の雰囲気が壊れるのが怖いという感情を持っている人も多いでしょう。
また、周りに嫌われないように、怒られないように、周りのご機嫌をうかがううちに、自分の気持ちがわからなくなるケースもあります。
2.感情を無視している
何かを行動しようと思う時、誰かに伝えようと思う時、気持ちより先に頭で考えてしまっていませんか?
頭で考えた行動は「○○にはこういうメリットがあるから~する」、気持ちが優先される行動は「やりたいからする」というような行動です。
一見、頭で考えてから行動することは、理にかなっていて正しいように思えます。しかし、理由を優先するあまり「自分が好きなのは左なんだけど、右の方が評価がもらえるから右にしよう」と自分の意思よりも利益や効率に重点が置かれるようになります。すると、気持ちが置いてきぼりになってしまうのです。
気持ちではなく理由で行動することが癖になると、無意識的に自分の気持ちに反する考えや行動を取ってしまう機会が増えていきます。
3.自分に自信がない
1と2にも共通していることですが、自分の意思決定を鈍らせている要因として、自分に自信がないことがあげられます。
自信がなくなる理由は人によってさまざまです。なにか失敗をきっかけに自信を無くす人もいれば、他人の言動や行動によって自信を無くす人もいます。自分を他人と比較することで自分を過小評価し、自信が持てなくなることがあります。
これらは、自分の内面に向き合わずに、表面ばかり見てきた結果です。自分が、何が嫌いで何が好きなのか、どういう倫理感をもっているのか、何に価値を見出しているのか、自分がどういう人間なのかがわからないから、自分に自信が持てないのです。
また、なかには「自分の中身を見てしまったら、なんにもなくてつまらないことが浮き彫りになりそうで嫌だ」という人もいるでしょう。
でもね、なんにもなくてつまらない人なんて本当に一人もいません。そう思っていることこそが、自分の気持ちがわかっていないのです。
自分の気持ちがわからないときの対処法
1.休む
なにはともあれまずは休むことです。なにかを深く考えることがめんどくさいと思うほどに感覚がマヒしているので、ゆっくりする時間を取りましょう。
とはいっても、横になってひたすら惰眠をむさぼればいいわけではありません。
まず気分を変えるには外に出歩くことです。行ったことのないお店での食事、旅行や散歩で、気分が変わったり、普段感じない刺激が感じられます。
そして「休む」「リフレッシュする」ために効果的なのは、インターネット断ちをすることです。もちろんお店や旅行プランを考えるときには最大限に駆使してください。何を基準に自分が選択をしているかを気にしてみるのも効果的です。
しかし、いざ旅行や散歩が始まったらスマホを開くのはやめましょう。
もし外出時に道に迷ったら近くの人に道を尋ねてみてください。多くの人は親切に教えてくれますし、ドキドキしながらも問題なく目的地にたどり着けます。
ウクライナのロシア語しか通じない場所で一人旅経験のあるわたしが言うので間違いありません(笑)
どうしてもスマホを確認せずにはいられない人は「SNSとLINEは一日三回食事後15分のみ、」ように時間と回数を決めてみてください。
これはあなたが自分の気持ちを知るための行動です。
外の空気に触れる中で、どんなものをきれいだと思うのか、どんなことが嬉しいのか、なににイライラするのか、大切なのは自分がどこでどう感じるのかを意識することです。
2.感情と行動を一致させる
嬉しいや楽しいと感じたら、笑ったり明るくふるまってみて、悲しみや辛さを感じたら、落ち込んだり泣いたり、イライラしたらそのまま怒ってみます。嫌なことには嫌だと言います。
このように、自分が感じたことのプラスもマイナスも素直に受け入れ、感情や気持ちと一致する行動をとっていきます。
直接行動に移すのに抵抗があるなら、メモに書き出してみてください。今日一日何があって、そのときどう思ったかを書き出します。自分が悩んでいることや、自分が今置かれている状況などを書いてもいいです。
書き出したら、それらに対する対策を一個一個考え、書き足していきます。
自分のことがよくわからないという状況は、単に考える要素が多すぎてどこから手を付けていいかわからなくなっている場合もあります。したがって、メモに書き出すことで状況を整理しやすくできます。
また、おすすめの方法として、取ろうとしている行動を声に出してみるという方法があります。これはカウンセラーがよく使う方法です。
たとえば、恋人が好きかわからなくなった場合に「○○さんと別れる」と言ってみてください。相手へではなくあくまで独り言ですよ。
転職に悩んでいるなら「仕事をやめる」など、自分の行動を声に出したとき、息が苦しくなったのか、胸がドキドキするのか、肩に力が入るのか、自分の体がどう反応するのかを見るのです。
ただし、長年自分の気持ちと向き合っていない人は「何も感じない」ということもあります。その場合には、シチュエーションを変えたり、対義語(反対の言葉)や別の言葉をつぶやいてみて、2つの差を考えてみましょう。
恋人の件なら「ものすごいケンカをしたとして」「○○さんと別れたい」「○○さんと仲直りしたい」それぞれどう思うか? というのを比べてみます。
すんなり受け入れられれば、それが自分の気持ちです。
引っかかるところがあるなら、どこかに納得していないところがあるということです。その場合は新たに納得いかない場所を探りましょう。
声に出すのは意外と重要です。頭で理解しているうちは行動ではないのですが、声を出すことは一つの行動であり、行動に移すと拒否反応は顕著に出ます。実際に、頭ではわかっているのに声に出そうとすると、声が出なくなる人も多く、それくらい心と体はつながっているのです。
3.他人のために動く
さっき人に合わせるなっていってたよね?
矛盾してない?
いえいえ、こちらは「コンパッションゴール」という、自分に自信がない人に自信をもたらすための有効な方法です。
そして「他人に合わせること」と「他人によくすること」は違います。
これは後者、つまり「他者へ貢献」することによって、自分の幸福感も高まり、自信が身につくという考え方です。
確かに、人に何かしてもらったときよりも、何かしてあげたときの方が喜びは大きいものです。恋愛心理学でも、人は助けられた人より、助けた人を好きになる傾向があります。
ただし、見返りを求める行動は貢献ではありません。「こんなにしてあげているのに」という「~なのに」とつく行動は相手のことを想っているようで、実は自分のことしか考えていないときに出る言葉です。
自分が何をしたいのか、何を求めているのかわからない人は、一度、相手の人が何をしたら喜んでくれるのか考えて、行動してください。
それが、あなた自身の安定にもつながります。
自分の気持ちがわからなくってしまう原因
1.子どものときの環境
子どものころ、自分の素直な気持ちを伝えたとき、親などの身近な大人から否定されると、自分の本音がなかなか言えなくなります。また、自分で何か決める前に、大人から「ああしなさい」「こうしなさい」と決められてしまう場合も同様です。
親の気持ち次第で子どもの動向が左右される事態が続くと、子どもの「こうしたい」という気持ちが行き場を失います。そのうち当たり前のように、自分の気持ちをないがしろにし始めるので、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまうのです。
このような、子どものころの環境が原因で、自分の意志が欠如していたり、自分に自信が持てない人は案外多くいます。
そして、子どものころの不安や不満は、大人になってからも根強く人格形成に影響しています。もしいつまでも自分に自信がもてなくて、子どものころの人間関係に心当たりがあるなら、専門家への相談をおすすめします。
2.自己防衛
何かを真剣に考えると非常にたくさんのエネルギーを使います。ときには自分や他者のマイナスな一面に遭遇するときもあるでしょう。つまり、余計なことを考えない方が、生きていくうえでは楽なのです。
また、人に同調したり決断を任せてれば、自分に責任を感じなくても済みます。わたしが決めたことじゃないし、と人にせいにできますね。
これも生きるうえでは楽な方法です。
それらは、生き物として備わっている自己防衛本能がはたらいているからこそ起こる行動です。ある程度のストレスを蓄積すると、自分を守るために他人に対して攻撃的になったり、自分を正当化しようとしてしまうのです。
自分が傷つくことが怖い、他者を傷つけることが怖いという本能は、自分の気持ちを鈍感にすることによって、ダメージを回避しようとしている表れかもしれません。
3.病気の可能性
自分の気持ちがわからない場合、心の病気である可能性が考えられます。
たとえば次のようなものが当てはまります。
・境界性パーソナリティ障害
気分の波が激しく感情が極めて不安定で、物事を0か100かという極端な基準で判断したり、強いイライラ感が抑えきれなくなったりする症状をもつ人のことです。人口の約2%ほど存在し、若い女性に多いといわれています。
・うつ病
強いストレスなどが原因で引き起こされ、心や体にさまざまな症状が出る精神障害です。仕事、家事、勉強などの社会的機能がうまく働かなくなり、人との交際や趣味など日常生活全般にも支障をきたすようになります。
・アダルトチルドレン
幼少期の家庭環境によって、大人になってからも自分に自信が持てなかったり、自分には価値が無いと強く感じる考え方や人のことを示します。(1のことです)
これらの病気は、人によって異なる出来事から引き起こされている病気なので、一概には原因や対処法があるとはいえません。また、自分の気持ちがわからないからといって、これらの病気であるともいい切れません。
ただ、可能性として、このような病気を知っておくことが大切です。心当たりがあれば、心療内科などの専門家に相談してみましょう。
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ぜひ自分の感情に耳を傾けて、自分の本当の望みを叶えましょう。
長くなりましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました。
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人間が死ぬときに抱く後悔が、以下の5つだそうです。
— 有伽堂きりん/算命学とタロット (@enjoyabletarot) 2019年4月9日
1.自分に正直な人生を生きればよかった
2.働きすぎなければよかった
3.思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
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結論:いつも自分に素直でいよう✨