独学で算命学を学んだ有伽堂きりんが、勉強の際に役に立った本、鑑定書を書くときにいつも持ち歩いている算命学のおすすめ本をご紹介します。きりんは本を読むのは好きなんですが小難しい専門書を読むのは苦手なので、紹介する本は比較的「内容がわかりやすい」と思う本です。
あまたある占い本の中で算命学の本ってすごく少ないですよね。タロットの本は山ほどあるのにね(笑)
算命学の基本知識を学ぶための本
こちらは「算命学」の本ですね。算命学のやり方を学ぶための本です。
基礎からわかる算命学の完全独習/有山茜著
算命学の本といえばこれでしょう。
算命学を勉強したい人はひとまずこれを買って1ページ目から順番に書いてある通りにしていけばいいです。ほかの入門本が「天中殺だけ」などピンポイントに焦点を当てる内容が多いのに対して、この本は「独習」をうたっているだけあって、算命学に必要な知識がとりあえず全部詰まっている良書だと思います。
きりんは算命学を勉強するのにいちばん最初にこの本を買いまして、いまだにこの本を辞書代わりに使い、命式を出すときには必ず持ち歩いています。もうボロボロでテープで補強しまくりです(;'∀')
ただし、この本はアマゾンで「間違いが多い」というレビューが多いです。たしかに誤字脱字はある(笑)でもきりんはあんまりそういうの気にならないですね。読んでいて「あ、ここ間違っている」と判断できるならべつにいいかなって思います。
まずはここから!という本です。
迷っているならこれ買いな!!
有山茜先生の本はこちらもどうぞ → 一番わかりやすい はじめての算命学: 生年月日が描く運命の見取り図
算命占法(上)/上住節子著
こちらは上下巻にわかれていますが、きりんのおすすめは上巻です。
上巻では算命学の基本思想である「陰陽五行」を老子と荘子の根本原理に立ち返りつつ詳しく説明されています。そのほか陰陽五行思想を中心に季節や十二紀についてや、上記の有山先生の著書では省かれいる六十花甲子についても言及してあります。
※上巻もくじ
もちろん下巻も良書ですよ!上巻が思想をまとめているのに対し、下巻は占技についてが書かれています。
下巻 → 算命占法 (下)
購入時の注意点としては、最近重版されているとはいえ算命占法は市場での取り扱いが少ないので定価よりも高額で取引きされる場合があります。(定価・税抜き/上巻:4,200円、下巻:9,500円)
算命学の実戦で使える本
こちらは算命学の本と一緒に持っていると鑑定のときに便利な本です。
ゲッターズ飯田の裏運気の超え方/ゲッターズ飯田著
ゲッターズ飯田さんはもともと算命学の親戚みたいな占術である四柱推命を勉強されていて、その知識をベースに作った「五星三心占い」というご自身のオリジナル占術を使用する占い師さんです。
その五星三心占いには「裏運気」と呼ばれる運勢が存在するのですが、これは算命学でいう「天中殺」と意味合いはほぼ一緒です。
なので、こちらの本に書いてあることは、ほぼそのまま「天中殺の超え方・過ごし方」として参考にできます。この本いいですよ~。手元にあると便利な一冊です。
つぎに紹介する2冊は全員に使える本ではないのですがきりんはめちゃくちゃよく使います。
基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書/ナツメ社
きりんの鑑定では「健康」の項目がありまして、命式内の五行を中心に東洋医学と薬膳の知識を参考にしながら依頼者さんの健康面にもアプローチしています。
そのときに超絶お世話になっているのがこちらの本ですね。実はこの本はきりんの営業マン時代にストレスで体調が悪かったときに買っていまして、占いをはじめる前から持っていた本なんですがまさかこんなにお世話になるとは自分でも驚きです。中身はオールカラーで見やすく、きちんと専門的な知識が記載されているので非常に重宝しています。
そして健康なカラダは食べ物から!ということで、薬膳を取り入れるためによく見ている本がこちらです。
食べ方を変えればキレイ&元気になるゆる薬膳/池田陽子著
この本もきりんが占いをはじめる前に買っていた本なのですが、この本はイラストや漫画での解説もあって、文字も大きいのでめちゃくちゃ読みやすいです。タイトルの通りゆるい。文章もおもしろくてわかりやすいので「専門知識はよくわからなーい」という人にもおすすめ。薬膳を日常にも取り入れやすように書かれています。
ただもう少し詳しい薬膳の知識が知りたい方にはこの2冊を!
みんなの臓活 - 五臓をのぞき、活かす - (美人開花シリーズ)
東洋医学も算命学と同じで「陰陽五行」がベースになっています。なので算命学の命式と東洋医学をリンクさせて考えることも可能です。ただし、医療診断ならびに医療行為は専門の資格を有する人でなければ絶対にやってはいけないと法律で禁止されています。算命学の命式からわかることはあくまでも「傾向」にすぎません。取り扱いや伝え方には十分に注意してくださいね。
算命学の知識をより深めるための本
十二支読本:暦と運勢のしくみを読み解く/稲田義行著
こちらは十二支を中心に、十二支の起源や伝承、占いとの関係などが歴史に基づきながら詳しくまとめられています。これが直接鑑定に役立つわけではないのですが、十干・十二支の起源を知ったり、生活の中でどのような役割を持ち、占いや神話と関係しているかがわかります。
高等学校 新倫理/清水書院
こちらはちょっとイレギュラーなやつ(笑)
高校の「倫理」の教科書です。使っていた人もいるかな? きりんが学校の教科書の類で唯一今も持っているのがこの倫理の教科書です。教科書なのでいくつかの出版社が出しているのと、年度ごとに内容が変わっているとは思います。
もともと大学で人文系の学科を専攻していたので倫理の教科書だけ参考になるかと思って捨てずにとってあったんですけど、ふと読み返してみたらすごくよかったです。
資料集もあるよ → アプローチ倫理資料PLUS (2022)
なんせ「教科書」だからね。西洋東洋の両方の哲学、宗教、思想、民族についてが古代から現代までの全時代分、ざっくりわかりやすくきちんとまとめられています。
陰陽五行説は出てきませんが(きりんのものは)、東洋占術でも西洋占術でも占術をかじっている人はぜひ見てほしいなー
きっと参考になるはず、はず、、、です。
これらのほかにも、最近は算命学関係の本を電子書籍で個人出版されている方も多いのでなかなかほしい本ないな~と思ったらそちらも調べてみてください。
算命学の入り口を広げたい
「算命学は世界最古の帝王学」なんて仰々しく謳っている算命学鑑定士さんもいらっしゃいますが、きりんは算命学のことを普通にマイナー占術だと思っています (;'∀')w
帝王学ー!!っていっているわりにはなんでこんなにマイナーなのか。個人的な意見ですが、東洋人として西洋の星座占いでみる性質よりも、算命学でみる性質の方がしっくりくる人も多いと思いますよ。
それにマイナーだからこそのチャンスもあります。占い師として活躍したい場合、市場シェアが少ない占術はそれだけでほかの占い師との差別化を図りやすいです。
「でも算命学の勉強って高額な講座に何年も通わないといけないんでしょ?」
ってたまに聞かれるのですが、そんなことありません!
きりんは算命学を独学ではじめてからまだ3年ですが、いわゆる基礎知識をしっかりやっていれば十分鑑定で使えますし、おかげさまでお客さまからのクレームはゼロです。
しかし自分が独学でやっていて思いましたが、はじめこそどこかの講座などに参加して質問を気軽にできる環境を整えておけばよかった、、、とは思っています。
自分のそんな思いがあるので、最近算命学が気になりだしたあなたへ向けてプチ講座を開催しています\(^o^)/
算命学のおいしいところだけをギュッとまとめた超入門編オンライン講座です。きりんに質問もできるよ!興味がある人はぜひ受講してみてください。
また、もっと詳しく算命学を知りたい、実際に算命学を使った占い師になりたい、というあなたには有伽堂きりんの基礎講座があります。実際に鑑定で使う算命学の基礎知識を身に付けるだけではなく、占い師としての第一歩までをサポートする講座です。
講座ダイジェスト版 → 【ダイジェスト】算命学占い師になれる講座 - YouTube
勉強してばかりではなく実際に算命学の鑑定を受けてみたい、というあなたへ向けて算命学鑑定もやってますよー
ここで紹介した有伽堂きりん愛用の本が、同じように算命学を志すだれかの参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでくれてありがとう。