今回は「自分のやりたいことを見つけるための思考方法」の第四弾です。前回は自分にとって要らないものと必要なものについてでしたが、今回は「自分自身の存在」について考えてみましょう!
ユウカの疑似セッションを受けているような感覚で、これから紹介する質問に自分なりの答えを探してみてね。
【関連記事一覧】
<第一弾>やりたいことの見つけ方(1)まずは自分の「好き」を知ろう
<第二弾>やりたいことの見つけ方(2)あなたのいらないものは何?
<第三弾>やりたいことの見つけ方(3)あなたの大切なものは何?
【もくじ】
疑似セッションの試し方
紹介する質問の答えは、目で見えるように必ず文章に起こしましょう。手書きのノートにまとめてもいいですし、スマホのメモでもいいです。
記録として形に残すことで、自分が何に迷っているかが見えてきます。誰かに見せるわけではないので、自画自賛内容でも、ぐちゃぐちゃでもいいんです。というかぐちゃぐちゃしたら「わたしはここでつまずくんだ~」と思ってください。
自分の思考回路のクセを掴みましょう。
約束事は、質問に対して思い浮かんだことは全部書き出すこと。頭の中で考えるだけでは時間が経つほど自分自身によって忘れられていきます。書き残すことで、自分の現状を把握、考え方や行動の参考にしてみてください。
それではいってみよう(^^♪
【質問4】あなたはどんな人ですか?
「今の自分を作ってきたのは、過去の自分である」これは揺るぎない事実です。人格形成には環境による影響もあるけれど、同じ親から生まれ、同じような環境で育ってきた双子にだって性格に差はあります。
今のあなたの人格は、過去の「成功体験」が基礎になって作られてきました。人間は学習能力に秀でているうえに、動物として危機回避する本能があるので、失敗したこといつまでも繰り返すことはありません。明るい人は明るくふるまうことで上手くいった経験があり、心配性な人はあらゆることを心配してきたからこそ上手くいってきた経験が必ずあります。
どれがいいとか悪いとかではありません。
そして、今の自分が過去の経験によって作られているものなら、今の経験が未来の自分を作っています。つまり、これから「なりたい自分」を自由に作ることも可能なのです。また今の自分を気に入っているなら、その良さを再確認できるかもしれません。自分がどんな人物であるのか、これからどんな人物になりたいのか、今一度自分と向き合ってみましょう。
自分のどんなところが好き?嫌い?
自分の好きなところと嫌いなところをそれぞれ書き出してみてください。誰かに見せるわけではないのでどんどん自由に書きましょう。他人から言われたことではなく、自分で感じていることを書いてくださいね。
書き出したら、まずは好きなところに書いたことを眺めて「自分にはこんなにいいところがあるんだ」と自覚を持ってください。なにか変えようと思わなくても、このままの自分でこんなに素晴らしいことを素直に受け入れていきましょう。自分の好きなところが極端に少ない場合、それはあなたに原因があるのではなくて、あなたにそう思わせてきた過去に原因があります。これからその思い込みを変えていけばいいだけの話です。
つぎに自分の嫌いなところですが、あなたが書いた嫌いなところは好きなところを裏返しただけのものが多いはずです。たとえば「行動力がある」自分が好きで、「大雑把」な自分が嫌いだとします。しかし、あまり細かいことを気にしないからこそ、とりあえずなんでもやってみる気になれるのです。つまり大雑把さと行動力はつながっています。その反対に、きっちり几帳面な人は危機管理能力には長けますが、そのぶん行動に移すのは遅くなりがちです。短所と長所は表裏一体、嫌いなところは短所ではなくただの「特徴」です。それも含めて「個性」になります。ちょっと視点を変えるだけで、嫌いは好きに変えることができます。
あなたはどんな人に憧れる?
あなたが良いな・素敵だなと思う人はどんな人物でしょうか。
スタイルがいい人?いつも笑っている人?気配りができる人?芯が強い人?ポジティブな人?自分の周りにいる素敵な人を思い出してみましょう。それらにはどんな共通点がありますか?
憧れには2パターンあります。一つは「自分にない部分」への憧れです。自分が持っていないからこそ惹かれる…ただし自分がそれになろうとするのはやめましょう。やってやれないことはないとは思います。でも、それはあなたの中にないものだから、マネしようとしても苦しくなることの方が多いでしょう。
もう一つは「自分の延長線上にあるものへの憧れ」です。自分よりも少し先をいく存在、自分の中にもそうなれる片鱗があると思わせてくれる存在です。こちらは思う存分憧れて、マネして、工夫して、どんどん磨いていきましょう。
あなたが心地いいと感じるときは?場所は?
あなたの特徴はそのままあなたの「個性」になります。あなたがあなたらしくいられることはなんでしょうか。みんなでワイワイしているのを楽しいと感じる人もいれば、一人で気ままに旅をしているのが至福のときという人もいます。確実なのは、自分らしくいられることは心地のいいことだということです。だから、自分が心地が良いと感じられることをどんどん増やしていきましょう。自分が心地いいと思えるものを集めていけば、自然とあなたらしさができてきます。
また、あなたの特徴が長所になるか、短所になるかは身を置く場所次第です。たとえば、おしゃべり好きな人が図書館で働いたら「うるさい人」だけれど、商店街の八百屋で働いたら「元気な人」です。その人自身の人間性は変っていないのに、所属する場所よってその人の在り方が変りますね。自分の特徴を長所として輝かせることができる場所に身を置くようにしてください。
自分らしさを追及していく
「自分らしい」ってなんなんでしょうか。難しい問いかけですよね。自分の主観で思っていることなのか、それとも他人から客観的に見えているところで判断するのでしょうか。さまざまな感じ方がありますが、ひとつ明らかなことは「精神的に苦しくならないもの」であることです。
どんなに好きなことをしていてもストレスはあります。忙しくて休めない!とか、より良いものを作るためにウンウン悩むとか、ちょっとした抑圧はすべてストレスになります。しかし、それを「楽しい」と感じるか「苦しい」と感じるかで、それらが自分らしいものなのかの判断基準にできます。
抑圧を苦しいと感じるとき、それはあなたに合った行動ではありません。あなたの性質と齟齬があるからマイナスな感情が生まれるのです。反対に、抑圧を楽しいと感じられるなら、それはあなたが夢中になっている証拠です。やりがいは抑圧を受けるからこそ生まれます。抑圧を受けることすら心地いいと思えるようなものに出会えたら最高ですね。
そのためには、なんでも気になったものはとりあえず挑戦してみましょう。いろいろなものを試してみて、自分にとっての「心地いいもの」を積み重ねていくことで、それがあなたらしさになり、魅力になっていきます。
今日はここまででした。読んでくれてありがとう。