占い師には大きく分けて2種類います。「結果をはっきり伝えるタイプ」と「優しく伝えるタイプ」です。はっきり伝えるタイプを俗に「辛口占い師」といいます。それに対して、優しく伝える方を表す名前はとくにないのですが、仮にここでは「甘口占い師」と呼ぶことにします。
前回【辛口占い師と甘口占い師どっちが当たる?(1)辛口占い師編】で辛口占い師の特徴と選び方をまとめました。
今回は甘口占い師編でございます。
甘口占い師の特徴と選び方とは?
<特徴>
- 気分をアゲる回答
- 共感力が高い
- 褒めに褒める
- 悪いことは言葉を濁す(伝えない)
- 良いところは大げさに伝える
- キャラが濃いめ
伝え方には個人差があります。甘口といってもピンキリで、「うまくいきますよ~」のバーモントカレー甘口レベルから「すごい!最高!大丈夫!」みたいなカレーの王子さまレベルの人もいます。
<甘口占いを受けるメリット>
受ける側は、良いところをひたすら伸ばす伝え方をされるので気分が良くなります。共感力も高く、自分がツラい・苦しいと思っていることを優しく受け止めてもらえて、相談者の精神面を傷つけないような回答をしてくれます。
甘め占い師は優しい雰囲気の人が多いので、人見知りの方でも話やすく、イライラが溜まっているときには癒しをもたらすこともあります。
そのため、いい結果しか信じない人、気分が下がっている人、最近イライラしている人など、精神的な余裕がなく、怖いことは言われたくない、占いそのものより誰かに話を聞いて欲しい人に甘口占い師はおすすめです。
<甘占いを受けるデメリット>
占い界隈では、良いことしか伝えない鑑定方針を「アゲ鑑定」と呼びます。甘口占い師の中には、このアゲ鑑定方針の人も多くいます。その狙いは相談者の気分をアゲて自信を持ってもらいたい気持ちが込められています。
しかし、占いでは当然芳しくない結果が出ることもあります。通常良くない結果が出たときは、それに対する改善策を提案されて「気をつけましょう」という流れになります。しかしアゲ鑑定ではこの微妙な結果や本音を隠すような伝え方になるので、事実をはっきり知りたいと思う人には、ややぼんやりとした回答に感じるかもしれません。
したがって、事実を知りたい人、はっきり結果を聞きたい人、具体的な改善策が欲しい人などには向いていないでしょう。また、具体性に欠ける可能性もあるので、ずっと同じことで悩んでいる人や自己主張がちゃんとある人には物足りないかもしれません。
<甘口占い師のよくあるキャッチコピー>
- アゲ鑑定
- 癒し系
- 寄り添う
- ポジティブ
「あなたのお悩みに寄り添います」って謳う占い師は甘口占い師であることが多いです。
こんな甘口占い師には気をつけろ
なにはともあれ、人の不安を煽ってモノを買わせる系はアウトです。甘口占い師は、耳障りのいいことをいって優しく受け止めてくれます。その安心感に漬け込み、高額なアクセサリーなどを勧めてきたら要注意です。いわゆる開運商法ってやつです。
物を手放すことで開運することはあっても、物を増やして開運することはあまりありません。人生には良いときも悪いときもあります。ずーっと不幸が続くわけでもなく、物を買ったくらいで幸せは訪れません。
怪しいなと思ったら何と言われても購入は避けましょう。
ちなみに自分の「運勢」を知りたいなら算命学がおすすめですよ!
アゲ鑑定はダメなの?
やたら人を褒めたり、良い結果しか伝えなかったり、とにかく気分をアゲる「アゲ鑑定」は、「事実を伝えない、現実逃避するだけで役に立たない、本当のことを伝えない」などの面でネガティブに捉えられる傾向があります。
占い師側でもアゲ鑑定否定派は一定数います。
でも、本当にアゲ鑑定は役に立たないのでしょうか?
わたしはアゲ鑑定は立派な鑑定方針だと思っています。それも、本人を否定ばかりするような辛口占い師に行くくらいなら、アゲ鑑定の方がよっぽどいいと思っています。
その理由は、抱えている悩みに占い師がどんなアドバイスをしようとも、最終的には相談者さまがご自身で判断し、行動に移すしか解決方法はありません。しかし自分一人の判断で行動に移すのに勇気が必要な人もいます。
その勇気は「~しなきゃいけない」「~するべきだ」のような責任感だけでは生まれにくいものです。勇気は自信によって生まれてきます。
では、自信はどのようにしてつくものなのでしょうか。
自信とは「自己肯定感」につながっています。ありのままの自分を認めてあげる力が備わると自信が持てるようになるのです。
当然「これがダメよ」と否定ばかりされる、「こうしなさい」と命令されるだけでは、自信なんてつきません。
わたしはその肯定感を得る手段として、アゲ鑑定は非常に有効だと思っています。自分を受け止め、自分を肯定してくれるアゲ鑑定によって、これからの行動に背中を押してもらえる人はたくさんいます。それにどんな鑑定スタイルをとっていようと、相談者の自信につながる鑑定ができる占い師は「良い占い師」ですよね。
次回は中辛占い師の特徴をお話します
甘口占い師の特徴はここまでです。続きは【辛口占い師と甘口占い師どっちが当たる?(3)中辛占い師編】
といいつつも、中辛占い師ってなんだよ…って感じです(笑)
「中辛占い師」はわたしの勝手な造語ですが、辛口占い師と甘口占い師の中間を指しています。辛口占い師が相談者を叱咤激励するタイプで、甘口占い師が相談者に寄り添うタイプだとすると、中辛占い師はあくまで中立な立場で良いも悪いもありのままを伝えていくイメージです。
ちなみに有伽堂きりんの鑑定は中辛だと思います…
対面鑑定では一応「おおむねいい人」っぽいという評価をいただいておりますが、探偵書の文章はキツめといわれたことがあります。
というわけで、この次は中辛占い師についてまとめていきます!!
ここまで読んでいただいてありがとうございます\(^o^)/
▼前回・辛口占い師編はこちら▼
▼つづき・中辛占い師編はこちら▼
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占いに限らずカウンセリングとかサービス業でもなんでも、受けた人や購入した人が「元気になるもの」を提供するのが商売だと思うんですよ。
— 有伽堂きりん/算命学とタロット (@enjoyabletarot) 2019年4月4日
だから占い結果が仮に芳しいものでなかったとしても「辛口占い師」と謳っておれば何言っても許されるわけではないし、伝え方はちゃんと考えないと。#占い師
ツイッターでは、ブログでは話さない日常の出来事や、ポンっと思いついたことなどをつぶやいています。