梅雨がつらい!!ほんとに日本の梅雨は過ごしづらいですよね。朝ちょっと晴れてるなと思っても夕方には土砂降りだったり、いつまでもジメジメして憂うつ…この時期特有の長雨のせいでなんとなく体調がすぐれない人も増えているのはないでしょうか。とくに消化器系の不調を抱える人が多いようですね。
実は、この時期に消化器系が弱るのには理由があります。
はじめに、中医学の基礎知識
これから紹介する内容は中医学を基にしたお話です。
中医学では、カラダは「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の五臓から成り立っていて、これらが人体の生命活動の中心であると考えられています。西洋医学の臓器とほぼ呼び名は同じですが、中医学ではその臓器が関係しているはたらきなどを含めてもう少し広い意味でとらえています。
五臓は各季節と対応し、それぞれカラダの機能を調節する効果のある食材があります。自分の体調に応じて、機能調節効果のある食べ物を食べて体調管理をしましょうというのが薬膳の考え方です。
この中医学の基礎知識を踏まえて、なぜ梅雨時期に消化器系の不調が起こるのか、その理由と改善策をご紹介します。
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消化器系の不調は「脾」が弱っているから
梅雨時期に体調が不安定になる理由は、ずばり「脾(ヒ)」が弱りやすいからです。
脾はヒトの消化吸収、水分代謝を担い、食物の栄養を全身にいき渡らせるはたらきがあります。また脾と胃はつながっていて、脾の弱りは胃にも影響を及ぼします。つまり脾が弱ると胃をはじめとした消化機能が上手くはたらかなくなり、さらにカラダの水分バランスが崩れやすくなるので、消化器系の不調が増えるわけです。
疲れやすい、口内炎やヘルペス、むくみ、下痢、冷えによる胃痛といった症状があれば、脾が弱っていると考えられます。また甘いものが無性に食べたくなったときも脾が弱っている可能性あり。
疲れているときに甘いものを欲するのは中医学的にも当てはまることなのです。
ちなみに脾が弱ると肌がたるみますよ ((((;゚Д゚)))
「脾」は梅雨どきに弱りがち
脾に対応する季節は「土用」です。「土用丑の日」のおかげで夏の土用が有名ですが、実は春夏秋冬それぞれに土用は存在します。立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を土用といい、年に4回もあるのです。この土用は次の季節へ移る前の調整期間になります。
そして脾は「湿気が苦手」なのです。だからこの梅雨の季節に弱りがち。高温多湿な気候の日本人のウィークポイントになります。
土用は年に4回ありますが、日本で一番湿気に苦しむのが夏ですよね。もちろん夏の体調不調のすべての原因が脾にあるわけではございません。夏は心、秋は肺に対応するので、そのあたりの機能変調も体調に影響します。しかし、湿度が高いうちは脾をいたわることを意識してみてください。
脾の機能を補う食べ物
五臓には、それぞれが持つ機能を調節するのに効果的な食材があります。
季節ごとのカラダの変調や変調時に現れるカラダの特徴などをおさえて、自分の弱りやすい臓器を知っていると、体調管理に役立てることができますよ。
脾の機能を補う食べ物の代表は、豆腐、納豆、とろろ芋、蕎麦です。夏バテ気味で胃の調子が悪いときはとりあえずこれを食べておきましょう。不調時に豆腐と蕎麦をたべるときは、できれば温かいものの方がいいです。
そのほか主な食材は以下の通り(胃に良い食材も含む)
穀物:蕎麦、米、大麦、きび
根菜類:山芋、サツマイモ、レンコン
豆類:大豆(枝豆)、白いんげん、黒豆
薬味:ニンニク、ショウガ、しそ、白ゴマ
スパイス:八角、花椒、クローブ、唐辛子
香草:バジル、パクチー、フェンネル
野菜:トマト、なす、キュウリ、カボチャ、水菜、春菊
果物:りんご、梅、ブルーベリー、さくらんぼ、ビワ、柑橘類
魚介類:青魚類、鮭、カツオ、ブリ、うなぎ、タコ
きのこ類と肉類はほぼ全般該当します。とくにきのこ類ではまいたけときくらげ、肉類は鶏肉、羊肉、鴨肉がおすすめ。甘味はできればはちみつで補って。
薬味類はきざんで蕎麦や豆腐と一緒に食べれば簡単に摂取できます。夏バテにはきゅうりとアジ、なすと唐辛子、カツオとニンニクの組み合わせが効果的です。
注意点として、ショウガときのこ類、ニンニクとはちみつは食べ合わせがよくありません。夏野菜や果物はできるだけ皮ごと食べてください。魚介類は消化機能が低下しているときは刺身よりも加熱調理した方がカラダへの負担が少なくなります。また不調時は唐辛子などの刺激の強い香辛料は避けましょう。
また、ここでご紹介した食材や食べ合わせの良し悪しはごく一部です。そして人によって体調や体質、持病の有無などでもカラダへの負担加減は異なります。
あくまで「一般的」な目安になりますので、ご自身の体調に合わせて取り入れてください。
算命学で自分の体質がわかるかも! ?
中医学は陰陽五行説の思想をベースに成り立っています。この陰陽五行説は古代中国で広まった思想で、東洋系思想の基礎として根付いているものです。
となると、古代中国発祥の算命学でも当然この陰陽五行説がベースになっています。
算命学では自分の命式内の五行バランスや星の組み合わせなどによって、カラダのどこに負担がかかりやすいのか、どういうときにどんな不調がでやすいのか、それはいつ頃なのか、といった目安を知ることができます。
たとえば、命式に木属性の星が一個もない人は「肝」機能に影響が出やすい、命式に子と未を持っているとストレスに弱いといったことなどがわかるのです。
有伽堂きりんの算命学鑑定では「健康」という項目を設け、あなたがどんな体調変調を起こしやすい性質を持っているかをまとめています。
もし五行バランスからみた自分の体質を知りたいと思った方は、ぜひ有伽堂きりんの算命学鑑定を受けてみてください(^^)/
今年はもうしばらく雨が続きそうですし、雨があがれば今度はアホみたいに暑い日々がやってきますので、くれぐれもご自愛ください。
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